偉大なる…

プリキュアSSを完走。

終盤からずっと思っていたんだけど、この作品は「偉大なる失敗作」だと。

いや、しかし、プリキュア好きな人達な事を考えると、「失敗作」と評するのはどうだろう、と思いもあったり。

どういう事かというと、プリキュアSSがほどよく失敗してSSの2期に行けなかった所に、5、フレッシュ、ハートキャッチとバラエティ豊かなシリーズ展開のきっかけがあると思う。

もし、プリキュアSSが盛大に失敗していたら、プリキュアシリーズ自体無くなっていただろうし、この内容で「成功」と判断が出たら、続編作っても尻つぼみだったんじゃないかと。

偉大な初代を乗り越えるにはSSのような「変化の苦しみ」のようなポジションの作品が必要だったと思うので、「偉大なる失敗作」なのですよ。

ちょっと違う角度から見ると、シリーズものなのに、前作の世界観を引き継がないっていうのの利点に入りやすいってのがあって、逆に前作を引き継ぐと設定の継承と属性追加が行われるから、複雑になりやすい。つまり、前作を引き継がない場合、設定をシンプルにする事もできると思う。
しかし、SSは基本の設定を複雑にしちゃった。敵の属性を五行(木、火、土、水、金)にして、プリキュア側は花鳥風月に。そして、7つの泉。あと、世界樹もあったな。つまり、スピリチュアルをメインモチーフにして、いろいろ詰め込みすぎた。まあ、このあたりの宗教観のごった煮感はそれはそれで別の評価はできるのだけど。
あと、花鳥風月にこだわりすぎて、妖精が4匹でてきたり、二人のプリキュアがブルーム、イーグレットになる時とブライト、ウェンディになる時があって、明示的な使い分けが描かれて無くて解り辛かった。2期分の設定を無理に1期に詰め込んだ感じ。まあ、インタビューとか追うと、スタッフは2期やるつもりだったらしいけど。
だとしても、ムーフとフープの登場はもっと後でも良かったのではないかと(満と薫再登場時でよかったのではないかと)。
あと、ブライト、ウェンディ形態がイマイチ物語に噛んでいない。
最終話付近で満と薫加えて4人そろって花鳥風月がそろってようやくって感じ。

ちょっと長くなったけど、そんな感じで、前作を引き継いでいないのに設定が複雑になっちゃった所が欠点だと。

その辺踏まえて、5は6話目で5人そろうのだけど、各キャラクターの属性をすごくシンプルにしてあるんだよね。モチーフにそんなにこだわりを見せないネーミングとか。
フレッシュは主人公側がシンプルな分、敵側にこだわりを見せているんだよね。SF敵にいろいろ解釈できるのだけど、解釈しなくても楽しめるし、プリキュアが強いのも納得がいく。

逆説的に褒めるのなら、5、フレッシュ、ハートキャッチの元になったプリキュアはSSだという点。詰め込み気味だったSSの良い所を他の作品が少しずつ拾ってる。

自分の見たところだと、今やっているスイートはモチーフを音楽としつつも、モチーフにあまり縛られず、意図的に軽くして、気軽に見られるつくりにしている感じ。
この辺のモチーフに縛られすぎないというのもSSがあったからこその感覚なのかなと。

SSを褒めるのは明日以降にしますw

さー、明日からは初代みるぞー!

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今日のシェイプボクシングもおやすみ。
体重は-0.2kg。
腹が張っているから増えるかと思ったら。

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今日のラブプラスもさくっと。